Monday, January 23, 2006


(このブログを見てくれたみんな、ありがとう。これを始めたきっかけのひとつは、日本にいる友達に、私のことを思い出してほしいっていう気持ちがあったから。だって私は本当にすてきな人たちに出会ってきたって思ってるから。)
 先週は毎日病院通いで、少し入院もしたりしてブログを書けずじまい。今までずっと健康だった私にとって病院は未知の世界で、怖い所だと思っていたけれど、病院はニューヨークの街が小さく凝縮されたような場所だと気づいた。一部のいじわるな看護婦をのぞいては、みんなのとても陽気なこと。といっても患者のことはほったらかしにして、おしゃべりをしている。私を手術室へ運んでくれた黒人のおじさんは、これから大手術で私がナーバスになってることもお構いなく(結局手術は中止になったのだけれど)、「週末にfishをcookしてあげる」からどうのこうのと、看護婦といつまでも話をしている。検査のために全身麻酔を施すハンサムな医者は、私が新潟市出身だというと、「10年前そこで英語を教えていたよ。」と、わたしの意識がなくなる直前まで話を続けている。病気を知らされた日も、呆然としている私に、会計のお兄さんが口説いてくるし、あんた、ほんとに病院で働いてるの?という人々が実に多い。
 だけど、気づいた。病院は特別な場所ではなく、他の場所と変わりない社会の一部、病気も特別なことではなく、私たちの人生の一部なのだ。だから、別にシリアスになる必要なんてない。
 もう一つ気づいたのは、ニューヨークの病院は人種のるつぼみたいなものだけれど、看護婦は移民系とアフリカンアメリカン、受付はラテン系、医者は白人というふうに、かなりはっきり分かれている。ここはやっぱり小さなニューヨークだと思った。
 ちなみに私の病気は原因不明のものだけれど、数週間の治療で治るそうだからご心配なく。

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